Chapel Concert Series 2018 vol.2

チャペルコンサートシリーズ vol.2

2018年7月15日(日) 14時開演

ヴォイスペクティヴ × 同志社高校ホザナコーラス部


灼熱の真夏日のなか開催されたシリーズ第2回の公演は、

声楽曲 (宗教曲)を中心としたプログラムの前後に、オルガンによる独奏を挿入して構成しました。

ヴォイスペクティヴは会場を立体的に用い、作品が空間の中でいかに響くのか、

その面白さに向き合っているグループです。

中世の音楽が、場合によっては現代の作品より現代的に響いたりする発見に

メンバーでワクワクしながら様々なチャレンジをしています。

今回は高校のホザナコーラス部の部員と数曲一緒に歌うステージを作りましたが、

プログラムのコンセプト、そしてプロの声楽家とのコラボレーションに一同

大きな関心を持って臨みました。試験的な試みではあったのですが、

とても手応えを感じる公演になりました。



〜中世と現代〜

** オルガン独奏

アランの名による前奏曲とフーガ** / モーリス・デュリュフレ 

Prélude et Fugue sur le nom d’Alain / Maurice Duruflé (1902-1986)


ああ紅き血潮よ / ヒルデガルト・フォン・ビンゲン

O rubor saguinis / Hildegard von Bingen (1098-1179 )


聖ヨハネ讃歌 / グイド・ダレッツォ

Ut Queant Laxis / Guido D’arezzo ( ca. 990-1050)


ソルフェッジョ / アルヴォ・ペルト

Solfeggio / Arvo Pärt ( 1935* )


子羊 / ジョン・タヴナー

Lamb / John Tavener ( 1944-2013 )


めでたし、十字架よ / リハルズ・デュブラ

O Crux Ave / Rihards Dubra ( 1964* )


聖なる饗宴 / オリヴィエ・メシアン

O Sacrum Convivium / Olivier Messiaen ( 1908-1992 )


愛と慈しみのあるところ / モーリス・デュリュフレ

Ubi Caritas et amor / Maurice Duruflé


かしらたちは集いて / ペロティヌス

Sederunt Principe / Perotinus ( 12c-13c )


《アレルヤ》もて誉め讃えよ / モンペリエ写本より

Alle psalite cum luya from Montpelier Codex ( ca. 12c )


連祷** / ジャン・アラン

Litanies / Jehen Alain ( 1911-1940 )


ヴォイスペクティヴ  Voice=Spective

パリ在住の鍵盤奏者畑野佳恵と声楽家眞木喜規の呼びかけにより、関西を中心に活動する声楽家によって

構成される。中世から近現代に至るあらゆる声楽曲において、設計図としての楽譜から立体的な音像と

音楽を構築することを目指している。グループ名は、Voice「声」とSpective「視点」をあわせた造語。

2011年結成より毎夏の定期演奏会を西宮や神戸で開催。明確なコンセプトに基づいたプログラムは

好評を博している。


眞木 喜規         指揮・テノール

北爪 かおり     ソプラノ

田内 愛             アルト

中田 浩隆         バリトン

佐川 淳             オルガン・ソプラノ


同志社高校ホザナコーラス部