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岩倉キャンパスクリスマス舞台裏

クリスマスイベントについて少し。

 

同志社中高のある岩倉では毎年、クリスマスの少し前の時期に「岩倉キャンパスクリスマス」という音楽礼拝形式のキャンドルライトサービスをやっている。

毎年と書いたけど、正確には今年で16回目。

 

私が着任した2009年はまだこのイベントは今ほど

定着していなくて、しかもまだ当時は現在のチャペルが建築中だったので、同志社小学校の体育館を

借りての実施という状況だった。

かなりの苦労と内容検討を重ねて、ようやく安定感を見せてきたのは本当にここ4~5年のことだ。

転換点は、私が出産で不在になる年、生徒に動いてもらうしかない!と生徒の実行委員会を作り、

高校の聖歌隊を全て公募にした時だと思う。

有難いことに、その時から聖歌隊は平均50~60人という集まりを見せ、実行委員長も例年素晴らしい人たちばかりだ。

ポスターまで生徒が素晴らしいデザインをしてくれるようになり、カトリックみたいだとか言われようが、

大人にはこんなこと、とてもできない。

 

昨年と一昨年は高校生離れした指揮っぷりを見せる人がいたので初めて指揮を生徒に委ね、私は新しくできたパイプオルガンをクリスマスにどう鳴らすかということと、全体の運営に燃えていたのだけど

(役割上、イベント全体の教員の実行委員長だったので)、今年は運営を生徒や他の頼れる先生方に委ね、

オルガン演奏(奏楽)は外来の素敵なオルガニストに委ね、私は聖歌隊指導に専念することができた。

岩クリ(岩倉では皆そう呼ぶ)は毎年ドラマがある。

2019年度に関しては、高校聖歌隊のアカペラ曲は2曲とも生徒の選曲だった。

女声は基本的に3部の混声5部構成。それを約10日間で仕上げる。

全て英語、そしてほぼ暗譜。

しかも岩クリはアカペラ作品以外にも歌う曲数がとにかく多い!讃美歌も全部入れたら10数曲?

 

今年はさらに有志でハンドベルをやりたい!という声があり、

「楽器もないのにどうする〜?」というところから始まり、

楽器を借りる交渉、そしてメンバー集めてどこまでできるのか・・・

かなり不透明だったにもかかわらず、結果的には開場前にとても素敵な演奏を

聞かせてくれた。やるなあ!

高校生徒会から「障害福祉施設のクッキー販売をしてチャリティーに回したい」という提案があり、

これも形になった。

運営スタッフの立候補もたくさんあった。

聖歌隊メンバーの人数の割に男の子の隊員が少なくて、大学生の強力な助っ人が来て一緒に

歌ってくれたり、「今年初めて」なケースが多かったのにどれも素敵に機能して、

色々な面でとても充実した内容だったと思っている。

参加した児童生徒は合わせて約240名。来場者は約600名。

イベントとして少しずつ定着してきた感があり、感慨深い。

レベルアップしていく聖歌隊を前に、毎年かなりのプレッシャーを感じるようになっているけど、

彼らのやっていることは、間違いなく誇れることだと思っている。

音楽的にも内容的にも。

Frohe Weihnachten!