少人数で細々と開始している声楽アンサンブルグループ、vocal plus(ヴォーカルプラス)のことについて、なかなかゆっくり書く余裕がないのだけど、2021年のクリスマスに立ち上げ、昨年2022年は11月に小さなコンサートを行った。
まだ大々的にデビューしたとは言いにくいかもしれないが、少しずつ活動をして手探りでグループとして継続していく術を模索している感じである。
現在のグループのメンバーはみな、コーラスのメンバーとしては非常に優秀で、すぐに素晴らしい響きが立ち上がる。
修正力も高いので、練習していて充実度がとても高い。
年が変わりそろそろ定期公演だとか、継続的に行える活動スケジュールを固めていきたいなと思っているけども、
目下のところ女声が少ないという大きな悩みがある。
全体の人数が少ないので、どこかのパートが1人増えると全体のバランスが大きく変化する。
大学生がメンバーにいると、フレッシュな歌声と瑞々しい空気感を運んできてくれるので、素晴らしい活性剤になるのだけど、大学生と社会人の生活リズムが随分異なることや、彼らからあらゆるエネルギーと時間を奪っていく就活という悩ましいシーズンがある。
愚痴を言っても仕方がないのだけど、結果的に現在活動に参加できそうなメンバーのパートバランスがとても悪くなってしまっていて、特にアルトが致命的に足りない。
グループを立ち上げてからメンバー増を常に考えているのだけど、メンバーと話していると
世の中全体にコロナ以降コーラス人口が相当に減っていると聞く。
大学のコーラスサークルの人数が恐ろしく減り、アマチュアコーラスもどこも減っている。
特にアルトが少ない、らしい。
私が勤務する高校でも、コーラス部は長期間全く活動ができなかった。
活動ができないと新規に加入する人もいない。
どんな活動ができるのかイメージもできない訳だから当然だ。
だけどそれだけではない「何か」も感じる。
コロナでコーラスをやめてしまった人もいる。
実際活動できなかったのだから仕方なかろうが、文化的な損失は計りしれない。
「文化」という言葉を使うと、もっと高尚なものをイメージする人が多いかもしれないけど、
中高生や学生、一般市民のレベルで、従来根付いていたことが損なわれたり、人口が減ることで何かができなくなってしまったら、それは間違いなく文化が変異していると言えると思う。
時代の変化だとか、新しい形に変わらなければいけないとか、いくらでも言えるだろうが、
音楽的にはやはり損失にしか感じられない。
一般市民に親しまれるという土壌があり、その上にセミプロ、プロと様々な形で芸術を体現する人たちがいるが、プロの活動を支えるのは間違いなく、そのフィールドに親しみを持つ一般市民(市井)であるからだ。
コロナ以降、趣味にしても仕事にしても学びにしても、何かに貪欲になる人が減ってしまっている気がする。
ふらっと立ち寄った卒業生(大学生)にぼやくと、
「それは仕方ないですよ、やりたくても何もできないことばかりだったんですから」と、さらりと返され、
その受け止め方に深く感心しつつ、ショックも受けた。
思考が散らばってしまったけど、教会音楽を中心に、あまりメジャーではないけど素晴らしい音楽に触れ、
真剣に歌って素敵なハーモニーを作っていきたい、と思うコーラス好きな方を大募集しています。
練習会場は京都市北区の洛西教会。練習は不定期ですが、木か金の夜が最近は多いです。
特にアルト!次にソプラノ、テノールという優先順位です。
グループの中でお互いに聞きあいながら素敵なサウンドを作っていくのに興味のある方!
おそらく声を聴かせてもらうと思いますが、まずはお気軽にお声がけください!是非!!